GODFATHERS&SONS@渋谷シネマソサエティ

この映画はPUBLIC ENEMYのチャックDが、マディウォーターズの「ELECTRIC MUD」というアルバムに出会い、このアルバムの制作に関わった、シカゴブルースのチェスレーベルの創始者の息子マーシャル・チェスにメールでコンタクトを取り始めることから始まります。

で、メールで意気投合した二人は、このアルバムの制作に関わったオリジナルメンバーとシカゴ出身者のCOMMONなど現代のアーティストをも集め、未来に向けた「新しいブルース」を作り上げていく・・・という話です。

今俺たちがこうやって、日々生きている事が出来るのは、昔があったから。

自分が今こうして生きているのであれば、自分の歴史を、親を、先祖を

リスペクトしなくてはならいんですね。

2004年に生きている我々が、100年前のブルースを聞いたときに、感じ方、捕らえ方はその世代とでは違うんのかもしれない。でも、そこから何かを感じたのであれば、今にどう還元するかを真剣に考えるべきだと思う。

ちょっと話がそれるけど、歴史を学んでいない人が、イラク戦争を起こしたんですよね。人類はこれまで繰り返されてきた殺し合いの中で一体何を学んだんだろう??

我々日本人も同じ。歴史から何を学んだんだろう?例え日本国憲法が、与えられた憲法だったのだとしても、第九条に誇りを持ってきたのか。持っているのか。戦後、俺たち日本人は「平和」を実践してきたのか?色々考えてしまった。

もっと自分自身ちゃんとしなきゃな。。。

この映画の中で、あるDJが中古のブルースレコードをあさってるシーンがあって、

「このジャケット、これは俺がヒップホップだ!って思ったから最高だ。

こいつは俺を引き付けたんだ。だから、これはヒップホップだ。」って言葉、

スゲーカッコイイとおもいましたね。持てている様で持てていないのがライフスタイルじゃないしょうか。

ただ軽薄に今を切り取ったような物は、簡単に時代の風に吹っ飛ばされちゃいますので

長い時間影響を与え続けられるような物の力って本当に凄いと思います。

とりあえず、俺の下の世代に「あの人みたいに生きたい!」って言ってもらえるように毎日自分鍛えなきゃ。それって滅茶苦茶大変だけどねー。。。