Joao Gilbert 2nd visit warm up party@代官山unit

この日は、もともと予定に入れなかったんだけど、メールボックスをチェックすると友人からお誘いのメールが!彼はBOPAHANAというブラジル音楽のバンドで活動していて、今日は弾き語りのソロで出るとのこと。

今回は、ジョアンジルベルトの二度目の来日公演記念ライブということで、この日はサイゲンジさんまで出るし、行くしかないでしょ!ってことで早速ゲスト枠に入れてもらったのでした。

会場は150人くらい入ってたかな?でもブラジル音楽って事もあって会場のムードもゆるく落ち着いた感じで、土曜の夜にはかなりいい感じ。ビール片手に、友人の登場を待つ。

と、おっ出てきた、出てきた。このムードで弾き語りなんて相当なプレッシャーだろうなあと思ってみていたが、まあしかし、「成長したなあ!」な出来にビックリしました。ジョアンのカバー二曲より他の曲のほうが伸びやかに歌えてたけどね笑。でも、弾き語りにありがちな内への歌にならずに、きちんと外に表現してまして非常に嬉しかったです。今度はバンドの時に見に行くといっておきました。ほんと、頑張って欲しいです。チェックしてみてください。→BOPAHANA(http://members.jcom.home.ne.jp/bophana/

それから畠山美由紀さんの登場。会場からは「うわあ。。きれ〜い・・」「セクスィ〜」などため息交じりに聞こえ、たしかにその通り素敵で・・俺もボーっとしてしまったよ。歌のほうも素晴らしかった〜。静と動のコントラスト。伸びやかなボーカル本当に美しいです。。それと笹子重治さんのギターも繊細かつ大胆だったりして畠山美由紀さんボーカルとのハーモーニーたるやちょっと何か降りてきてるような?そんな瞬間すらありました。「Over the rainbow」は本当に嬉しかったです。また見に行こう。

さあ、そしてサイゲンジさんの登場。モーションブルーなんかでやるとすごい値段とられるから、なんとなく行けていなかったんですが、一度は見てみたいと思っておりました。

いやはや、天才ってこういう人のことを言うんでしょうね。登場すると「今日はオリジナルよりもジョアンの曲で盛り上がりましょう!」との事で、ギター一本で登場したので、オリジナルを聞きたかった俺としては少しがっかり?と一瞬思った。
が、しかしそんなことは一曲目が始まると同時に吹き飛んでしまった!

いきなりのヒューマンビートボックス状態でドラムンベースのリズム!!そのビートでイパネマの娘のギターを乗っけてきました!なんだよそれ!バンドがいなくて、ギター一本だからもちろんそのままドラムンするのは普通だったら不可能。

でも彼はドラムンベースのビートをリスナーに想像させるという方法をとったのでした。ギターのカッティングは常にビートを連想させて突っ走りました。すげーよ!すげーよ!一発目からカウンター食らった感じ。いやあ参った!

二曲目おいしい水は、口びるを閉じたまんま声?音を出して自らトランペットの音色を表現したりして、もう何でもあり状態。それからやった曲も、曲の途中に色んな曲を挟んだり、客に歌わせている間に、違う曲を重ねてみたり、形あるものを壊しての再構築。これは俺にとってパンクやヒップホップと同義です!!すげぇーーっっ!!感覚がDJ的ですらある。

そっからもう、完全に魅了されっぱなしでした。彼のプレーはビートを連想させられるプレーが多かったので、自分の中で四つ打ちのビートを打ちながら聞いてました。

今度はバンドで見たい!!色んな形態でバンドをやられている様で、その形態ごとに音楽の志向も全く違うらしいです。「たまに何だコリャ?っていうのがあるかもしれませんけど、それはあなたの音楽的趣向の問題であって私のせいじゃないので、よろしく笑」なんて言っておりました。

まったく、まったく。良い悪いを自分の基準で判断すると、それは自分で音楽の楽しさを狭めちゃうからね。簡単に「こりゃだめだ」って切り捨てちゃうのはホントもったいないと思う。そっからもっと自分で踏み込んで理解しようとする努力って必要っすよね。

まあとにかく、この日も大満足の夜を満喫いたしました。やっぱサイゲンジさんすごいな、次も絶対に見に行こう!!